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岩崎恭子が『着衣泳を広めるプロジェクト』を発足

バルセロナオリンピック競泳女子平泳ぎ200メートル金メダリストの岩崎恭子が、プロジェクトリーダーとして『着衣泳を広めるプロジェクト』を発足しました。

 

近年、日本を始め海外でも台風や記録的豪雨により、甚大な被害をもたらす水害が数多く報告されている中、万が一、自身が水害や溺れかけてしまったとき、溺れている人を見かけた時にどの様に対応をすれば良いかなど、まだまだ国内に拡がっていない状況の中で、より多くの人々が対応方法を理解し悲しい事故を防ぐため、水難事故ゼロを目指すためのプロジェクトになっています。岩崎恭子は、

 

「私が着衣泳を体験したのが約20年前になります。波の出るプールで『服を着てどれくらい泳げるのか』というテレビの企画で初体験し、トップスイマーだったのにも関わらず…とても泳ぎづらかったという経験をしました。そして、2011年の東日本大震災の時に、着衣泳で命が助かったというニュースを知りました。その時に、もっと主導で、この大切さを広めていかなければいけないという想いが強くなりました。それから年に数回、講師として着衣泳のイベントを実施してきましたが、まだまだ普及できていないのが現状です。本プロジェクトを通じて、もっともっと多くの方に、着衣泳の重要性を知ってもらいたいです」

 

と話しました。またプロジェクトサポートとして、一般社団法人日本スポーツSDGs協会が協力しています。(※東京2020 オリンピック フェンシング男子エペ団体金メダリスト見延和靖選手と推進する『折れ剣再生プロジェクト』をサポート)

 

今後は、このプロジェクトを中心として『学校授業での着衣泳の実施』や『全国自治体ごとのプログラム実施』、『日本水泳連盟との普及活動』、『小学生向け着衣泳本の発刊(誠文堂新光社より今冬発刊予定)』、『番組制作(岩崎恭子の水辺安全大作戦」~ライフジャケットと着衣泳で生き残れ~・GAORA SPORTS)』などの活動を行っていく予定となっています。

 

※着衣泳とは…水難・水害事故の多くは衣服を着ている状態で起こる事が多く、水辺での不慮の事故への対処方法として、1990年代から小学校の授業などで浮くことを重視した着衣泳の指導が行われています。着衣泳の指導では、水泳で学ぶ常識とは逆の知識が要求され、身体を動きやすくするために服や靴を脱ぐのではなく、履いた靴にある浮力を生かして、顔と足を浮かせた背浮きと呼ばれる浮き方を基本に指導。また、着衣や持ち物に備わっている浮力の助けを借りながら水に浮く方法を、ペットボトルなどを使いながら学ぶことが重視されています。

 

・着衣泳を広めるプロジェクトWEBサイト

https://jssdgs.org/chakuiei/