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2021.07.09

【日本体育大学女子サッカー部#1】 当たり前が当たり前ではないと知った - 数々の伝統と応援を糧に突き進む日体大女子サッカー部

数々のタイトルを勝ち取り、多くのトツプ選手を輩出している日本体育大学女子サッカー部。部員が一堂に会して練習をすることができず、今もなお制限禍である中、それぞれの立場から日々の部活動に向き合う彼女たちの思いとは。4年・李誠雅さん、3年マネージャー・文道真音さん、監督・大槻茂久さんにお話しを伺った。

現状緊急事態宣言が明け、まん延防止等重点措置が継続になっていますが部活の活動状況はいかがですか?

李誠雅さん:活動する中では制限が多くある…例えば、自由にグラウンドが使えず部内で分かれているカテゴリー同士の接触があってはいけない状況。今までは他のカテゴリーの人が練習している時間であってもグラウンド脇で自主練習などをすることができていたがそれができなくなり自主練習できる場所が少なくなってしまった。

― 大会の開催状況はいかがですか?

李誠雅さん:シーズンに入り大会自体は開催されはじめている状況。日本体育大学女子サッカー部(以下:日体大女子サッカー部)が所属しているなでしこリーグは有観客で開催されているが学生リーグの方は原則無観客で開催をされている。

― 新型コロナウイルスが蔓延しはじめた昨年当初は今とは一段と厳しく制限された環境だったのでは…?

李誠雅さん:最初に緊急事態宣言が発令された時期はリーグ開催の2週間前くらい。日体大ではかなり早い段階で練習や大会参加が禁止となり、そこから3か月くらいは練習が全くできない状況になってしまった。そのため今はその時に比べれば練習も大会もできる環境にはなっているので、少しずつではあるが状況は好転していると感じている。

― 指導者のお立場から、このコロナ禍での部活指導で難しさを感じられた部分はありましたか?

大槻茂久監督:サッカーというスポーツの特性上チームの『コミュニケーション』というのはかなり重要。日体大では部員数も多いことからA・B、2カテゴリーに分けているため各カテゴリーの選手同士のつながりもチームを盛り上げていくうえでは大切。そんな中、感染拡大予防の観点からカテゴリーが交わることが相応しくない今の状況では難しさを感じる部分が多くある。スタッフからも両カテゴリー共にサポートしたいという声も上がっているが、選手同様にカテゴリーを超えて活動することができない状況が続いている。
また、親睦会やBBQ、お花見など学生スポーツならではの交流イベントごともできなくなってしまっているのは学生としても残念なのではないかと思う。

― 部活だけでなく学校生活としての変化は何かありましたか?

文道真音さん:基本的にはほぼオンライン授業が継続になっている。授業によっては実技など、隔週で対面授業などが行われている状況。

― オンライン授業を通しての難しさや意識していることは何かありますか?

文道真音さん:オンラインになり提出期限の設けられた課題の量が格段と増えた。そのため課題は貯めないように、その日のうちに終わらせるように心掛けるようになった。

李誠雅さん:4年生となり授業数も減っているのでオンラインでも特に問題はない。ただ1・2年生は授業数も多くカリキュラムも詰まっていると思うので、みんなで助け合い課題などに取り組んでいるのではないかと思う。

― 指導者、教師としては学校生活や授業方法にどのような難しさを感じられていましたか?

大槻茂久監督:現状としてはオンラインやオンデマンド、対面など様々な方法で授業を行っている状況。このような状況になった当初は実技を指導している身としては難しさを感じる部分も多くあったが、他の状況にも応用、活用することもできるようになった。例えば雨天で実技ができない場合もオンデマンドで授業を行えるようになったり、オンライン上でも行えるトレーニングを発見することができたため、それはそれで開き直り対応ができている。

― 大槻監督からも挙がっていたようにコロナ禍になった生活の変化から得られた学びやメリットはありますか?

文道真音さん:今までは『部活』についてあまり深く考えてみたことはなかったが、コロナウイルスが蔓延し部活が全くできなくなってしまったことで『今後女子サッカー部をどのようにしたらより良い方向に持っていけるのか?』をよく考えるきっかけにすることができていた。

李誠雅さん:部活動も制限されていた中では自分自身と向き合う時間を多くとることができていた。そして部員と毎日会ってサッカーをすることが当たり前になってしまっていたことに気が付くことができ、会って話をすることや一緒にサッカーをできることへの有難さを強く感じることができた。オンラインでもできることはできるが、直接顔を合わせミーティングをすることの重要性も学ぶことができた。

大槻茂久監督:大人の立場から言うと、オンラインでの会議が主流になりわざわざ移動する必要がなくなったことはプラス。今後もこのかたちでも良いのではないかと思う一方で会議が増えてしまった…という悩みもある。また、サッカーができることが当たり前ではないという気づき、サッカーができる有難さは学生に認識してもらうことができたのではないかと思う。
 

 
【日本体育大学女子サッカー部#2】はコチラ>>  

<部活動紹介>
日本体育大学 学友会 サッカー部
1985年に創部された日本体育大学女子サッカー部は、インカレ最多優勝回数を誇り、ユニバシアードやなでしこジャパンにも多くの選手を送るなど、日本女子サッカー界を牽引。現在は、プレナスなでしこリーグ1部を筆頭に、関東大学女子サッカーリーグ1部、神奈川県リーグ1部に参加し、どのリーグにおいても優勝を目指し厳しいトレーニングを重ねている。また、なでしこリーグに参戦するチームは「日体大FIELDS横浜」として、地域の方々に愛される日本一のクラブチームを目指し活動中。
 

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