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2021.01.22

【神奈川大学女子サッカー部 #1】サッカーができるありがたさを感じた - コロナ禍でも追求し続ける神大スタイル

関東大学女子サッカー連盟に所属する神奈川大学女子サッカー部。部員70名を超える大所帯で活動する彼女たちにとっての部活動とは。さらには、コロナ禍の今、何を思うのか。4年・久保田晴香さん、3年・小野奈菜さん、コーチ・澤野宏之さんにお話しを伺った。


― 現在の部活動の状況について教えてください。

久保田晴香さん:部員全員が集まっての全体練習はできていない状況。1年~4年を3チームに分けて活動しており、現在は各チームに分かれての練習しかできていない。うち1チームが大事な試合を控えているため、感染症対策を万全にして練習している。昨年4、5月の緊急事態宣言時と同様に活動は制限されている。

― 部活動以外の学校生活としての変化はありますか。

小野奈菜さん:全ての授業がオンラインになっている。当初はやりづらさを感じ戸惑ってしまう場面もあったが、慣れてきたところもありオンラインも便利だと思っている。

― 人と接する機会が減ってしまっていると思いますが、大変だと感じることはありますか。

小野奈菜さん:特にこれといった大変さは感じなかったが、部活の仲間との食事の機会や家族との外食の機会も減ってしまったのは悲しかった。

久保田晴香さん:チームが分かれての練習が続いているため、神奈川大学として試合にも挑みたかったが一体感やまとまり感を感じることに難しさを感じた。例年であれば、皆で集まって応援ができる試合もできなくなり、「神奈川大学として戦いたい!」という思いと現実の間で葛藤していた。

澤野宏之さん:例年、新チームでの活動開始時はチーム単位での食事会や、4年生との決起集会を開催していたが全くできなくなってしまった。出費としては減ったのはありがたかった(笑)


― コロナ禍だからこそ気づくことができたプラス要素はありましたか。

澤野宏之さん:Zoomを使ったオンラインミーティングが実施できたことはよかった。これまでの70人以上が一同に介してのミーティングだと選手ひとりひとりの顔を見ることが出来ない、表情が分かりづらいという課題があった。オンラインだとその課題が解決され、より密にコミュニケーションを取ることが出来ると感じる部分もあった。また、映像なども交えながら具体的に戦術などのMTGができ、意思疎通がしやすかったのではないか。

久保田晴香さん:サッカーができるありがたさを感じた。グラウンドも使用できなかったので自身の住んでいる近隣でトレーニングができる新たな場所や公園を発見することもできた。普段では気づかない、住んでいる地域の良さを知ることができた。

小野奈菜さん:チームで練習ができなくなったことにより、自分を見つめ直す時間が増えた。個人の課題を考えながら練習をすることが出来た。

― 昨年の緊急事態宣言発令時、グラウンドを使えなかった期間はどのくらいありましたか。

澤野宏之さん:緊急事態宣言が発令され、大学のグラウンドが使えるようになったのは7月中旬。使えなかった期間はZoomを使ってのフィジカルトレーニング、メンタルトレーニング講習会、戦術MTG、栄養講座などを開講しできることはやっていた。学外での練習再開は6月中旬にできていたので、公共のフットサル場やサッカー場での練習も実施しできる場所での練習を再開することができていた。

― 個人練習を続ける中で、どのようにしてスタッフやチームメイトコミュニケーションをとっていましたか。

久保田晴香さん:近くにいるチームメイトと集まり、砂浜トレーニングをしていた。下級生とのコミュニケーションが取れていなかったので積極的に後輩も誘いながらトレーニングをしていた。4年生は最後ということもあり学校近くに残っている人が多かったが下級生は実家などに帰省してしまう人も多く、学年によってはバラバラになってしまっていた。


【神奈川大学女子サッカー部 #2】はコチラ>>

<部活動紹介>
学校法人 神奈川大学 女子サッカー部
神奈川大学女子サッカー部は、総勢70名以上の部員を3チームに分け、関東1部リーグ、神奈川県1部リーグに2チームが出場している。皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会予選にもそれぞれの3チームが出場。関東大学女子サッカーリーグ1部に所属し、 チームの最大目標である全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)優勝を目指して活動中。

Photo © 神奈川大学女子サッカー部

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